ラインシャフトドライブのセクショナル化による品質改善事例
- 省エネ
- 品質改善
現状の問題
・VSモータを主ドライブとして9軸駆動しており、機械部品が多くメンテナンスが大変。
・各軸への伝達、変速機構により駆動音が大きく現場環境が良くない。
・軸速度調整用の無段変速機(PIV)の調整を感覚で行っている。
導入検討課題
・機械情報が乏しく減速比率が定かではない。
・オペレータの操作が明確でない。
・基準ロールが定かではない。
システム内容および改善内容
- VSモータ37kwラインシャフトドライブを30kw直流電源によるインバータ+IPMモータ9軸のセクショナルドライブ化。
- シーケンサにより前後軸を連動した速度指令で運転する。張力計とレーザセンサを設け、自動でライン速に補正をかける。
- 各ドライブ軸2.2KW~3.7KWにて選定。
導入効果・メリット
- ラインシャフトドライブをセクショナルドライブへ改造したため、メンテナンス簡略化と静音化ができた。
- ドライブシャフトがなくなった分、機械損が減り、VSモータ37kwに対し、共通直流電源30kwとしたところ、定常使用電力が7kw以下と省エネになった。
- 全軸が自動で連動するため、単軸に対する無段変速より調整負荷が減った。
導入期間
要件定義~実稼働まで約3ヶ月※客先状況により変動